建学の精神

 今日、日本は、拡張を続ける国際マーケットに積極的に参画する一方、急速に進行する少子高齢化にあって、減少する労働力を地域に根差した産業に振り向け、地域産業を守り育成していくことも求められています。すなわち、21世紀の日本は、自らの産業構造がグローバル化とローカル化という2極化を呈し、大きな潮流になっています。
 グローバル化においては、日本企業がさらなる成長を遂げるため、日本人外国人を問わず、国外に存在する多様な環境・条件の下で活躍できる人材の育成と、彼らを円滑に管理する組織作りが重要であります。方や、ローカル化に目を転ずれば、日本各地には伝統産業と称される分野から、日本のお家芸「モノづくり」の極みとされる精密機械及びその部品製造まで、さまざまなカテゴリーの産業が集積していて、これら地域密着型の産業に魅力を感じ、参入していく外国籍の若者も多くなっています。
 グローバルとローカル、一見、相反するベクトルですが、日本の将来を見据えるならば、ともに必要不可欠な指標として対峙している、と認識すべきであります。上記のごとく、世界的に稀な日本の産業基盤の担い手として、グローバル・ローカルに対応し得る人材の育成を旨に、本学は開校しました。世界中から有能な若者が集い、彼らの知恵と能力が存分に発揮されることで、日本は必ず、輝きを取り戻します。

建学の心と言葉

感謝の心。 ありがとうございます。